政府の中央防災会議 首都直下地震対策専門調査会が首都直下地震が起きた場合の経済的被害想定の最終報告をまとめたそうな。

想定被害額は112兆円であるとか言われても、一般人にはピンとこない額ですね。


交通被害による死傷者(都心西部直下)
・都心西部直下地震の場合、運行中の鉄道の脱線事故により、朝8時のラッシュ時に在来線・私鉄・地下鉄で約200人、新幹線で約200人の死者が発生するおそれがある。
※ ピーク時の鉄道乗客数及び道路交通量をもとに、8時台の死傷者数を推計。
※ 5時台、12時台、18時台の死傷者数については、パーソントリップ調査に基づく時間帯別の補正により推計。
※ JR在来線・私鉄・地下鉄については、震度6強以上のエリア内の全路線における、地震発生の瞬間の乗車人数を対象として算出。
※ 脱線予測においては、比較的深度の浅い銀座線、丸の内線、日比谷線東西線、千代田線は、地表と同じ震度を受けるものと想定。その他の比較的深部を通る地下鉄は地表震度より1ランク差し引いた。
※ 地下鉄の脱線に伴う死傷者発生率は、地上鉄道によるものの半分と仮定した。
※ 新幹線については、ドイツのICE脱線事故事例と同様の事故が発生した場合の死傷者数と、在来線と同様の事故が発生した場合の死傷者数の中間値を想定。
鉄道の被害としてラッシュ時に死者が400人とは少ない感じがし、算出がアマいような気がします。
ドイツのICE脱線事故は車輪の破壊がその原因でしたから、それを指標に使うのはどうかと思いますし。

交通被害による死者
地震による昼間、都市部の交通被害の実績がなく、平常時の交通被害の死傷率を用いていることから、鉄道、高速道路上部の跨線橋の落下等、地震時に発生する特異な被害については、考慮していない
地震時に発生する特異な被害」が何を指すのかは分かりませんが、脱線による対向車両や併走車両との衝突や通過駅のホームに衝突するなどは想定に含まれていないのではないでしょうか。