長崎県の調査によれば、児童生徒の15%が「死者は生き返る」と思っているそうで。


長崎県佐世保市の小6女児事件を受け、長崎県教育委員会は県内の小中学生を対象に「生と死のイメージ」に関する意識調査を実施。「死んだ人は生き返る」と思っている子供は全体の15・4%に上り、小学生よりも中学生の方がその割合が高かったとする調査結果を24日発表した。
これだけを読むと、調査結果を誤って捉えてしまいそうです。
担任の聞き取り等による追跡調査の結果まで見ないといけません。
「TVや映画で生き返るところを見たことがある、生き返る話を聞いたことがある」の割合が多いのは、奇跡の生還劇などと言っている番組なんかのせいでしょうか。
「ゲームでリセットできるから」との答えは、ジャーナリストなんかが喜んで飛びつきそうな回答ですが。
小学生の「その他の理由」では、祈ったり信じたりすれば生き返るとする例がありますね。
中学生の「その他の理由」では、輪廻の考えや仮死からの生還を挙げている人もいます。
設問は「死んだ人が生き返ると思いますか。」という単純なものであり、「死んだ人」の捉え方が個人によってまちまちだったために回答にばらつきが出た、ということが分かります。
この意識調査によって何を得ようとしていたのかははっきりとは分かりません。
しかし、問題の趣旨説明がなされても回答を変更することがないような問題ではないため、いい設問とは言えませんね。
他人の回答を聞いた時に、そんな答えってありだったの? と言うような人がいない設問にしなければ、調査をした意味すらなかったことになってしまう可能性もありますし。
結局のところ、リセットボタンを押すことにより生き返れる としたのはごく少数であり、「死ぬ」ということの解釈を生物学的な意味以外で捉える人が1割以上いるということでしょう。


大人はというと、若手社員の意識調査によれば、2人に1人が就活をやり直したいと思っているそうで
転職というリセットが利くので、リセットボタンを押してみるといいですよ。
わたしもそうなってしまうことのないないように考えたいですけどね。