篠原ちづるさんがスリランカで遭遇した津波の手記より。

被災後、2日かけてやっとのことで日本大使館にたどり着いた時のことだそうで。


ゲートでセキュルティに日本人カウンター行けといわれ、VISAセクションの日本人カウンターに走っていく。窓口がマジックミラーになっているちょっと怖いカウンターでパスポートの再発行を依頼すると、映画で見た警察のように別室に呼ばれて事情を聞かれる。
するとパスポートの再発行には10250ルピー(約1万円)が必要でお金は貸せませんというではないか。愕然とする。津波より怖い日本大使館
とにかく私は何もなくなってしまって、この洋服ももらいもので、お金もぎりぎりバス代があるだけなんだということを伝えるしかない。
私はインドに住んでいるから、インドに帰ればすぐにお金も返すことができる。どうか貸して下さいと何度も頭を下げてお願いする。
すると外で待っていてくださいというので、別室を出てロビーで待った。
このような場合、被災者にとっては日本大使館はホントに津波より怖いですね。
広範囲にわたる大規模災害の時にはパスポート再発行にかかる費用くらいは免除すべきでしょう。
被災国への大規模支援を表明しているにもかかわらず、どうしてこれくらいの気の利いたことができないのでしょうかね。
外務省は日本人の安否情報は必死になって集めるのに、生きていると分かれば放置と変わらない扱いですか。