理研が113番元素を新発見したそうで。


独立行政法人理化学研究所は、これまで確認されている元素より、さらに重い113番元素の発見に成功しました。世界最高のビーム強度を有する理研線形加速器を80日間連続稼働させて得られた実験結果です。
今回、理研が確度の高い方法で113番を見つけたことにより、超重元素合成競争で世界をリードすることになります。
今回、合成された原子核は1個です。この原子核は合成されるや否や、連続した4回のアルファ崩壊とそれに引き続く自発核分裂によって崩壊しました。この一連の崩壊の寿命および崩壊エネルギーなどから、原子番号113 (質量数278の278113)の原子核が初めて合成されたと結論付けられました。
今後、複数合成して再現性を確かめるなどして、今回のデータを補強すれば、将来、113番元素の命名権があたえられる可能性があります。 (抜粋)
80日間かけて原子核1コを合成し、それは一瞬にして崩壊したと。
予備実験を除いた今回の実験だけで、いくらくらいの費用がかかっているのか知ってみたいなぁ。

113番元素については、今年2月にロシアの研究所が、「115番新元素の原子核(質量数、288と287)の初合成に成功し、その崩壊連鎖上の原子核として原子番号113、質量数284と283の原子核も発見した」と発表していますが、崩壊連鎖が既知の原子核まで到達していないため、現在はこれら115番、113番元素の命名権を獲得するに至っていません。
今回のも、まだ命名権を得てませんので、発見 というだけなら、こっちでも同じことじゃないのかなぁ と思ってみたり。